リスクリワードという言葉を聞いたことはありますでしょうか?
「リスク(risk)」とは危険とか脅威です。「リワード(reward)」とは報酬とか褒美ですよね。
FXの世界でリスクリワード(R:R)とは、勝ちトレードと負けトレードのことを指し、この比率のことをリスクリワードレシオまたは損益比率といいます。
だいたいリスクリワードと言われたらリスクリワードレシオ(損益比率)のことを指しています。
または、リスクリターン(率)ということもあります。
リスク(損失)1に対して、どれくらいのリワード(利益・リターン)が上がるかを数値化したものです。
リスクリワード(レシオ)の計算式は次の通りです。
勝ちトレードの利益平均÷負けトレードの損失平均
例えば、利益平均が1万円、損失平均が1万であれば、リスクリワードは1(または リスク:リワード(R:R)=1:1と表記することもあります)になります。これは勝率が50%より大きいトレードを続けていければ、利益が増えていくことを示しています。しかしこの場合だと勝率がさがれば(例えば勝率40%になれば)損失が増えていきます。
では、利益平均が2万円、損失平均が1万円、(R:R=1:2)の場合はどうでしょうか?
10回トレードして勝率が40%だったとしても、勝ちが4回(利益:2万×4回=8万)、負けが6回のとき(損失:1万×6回=6万)なので損益はプラス2万になります。
さらに、R:R=1:3にして、勝率が30%だったとしても勝ち3回(利益:3万×3回=9万)、負け7回(損失:1万×7回=7万)なので損益はプラス2万になります。
つまり、リスクリワードを大きくすれば手法(勝率)に自信のない初心者にでも利益が狙えるということです。
以下にリスクリワードレシオと必要な勝率の計算式と表を記載します。
必要な勝率 = 1 ÷ (リスクリワードレシオ + 1) × 100
リスクリワードレシオ | 必要な勝率 |
3.0 (R:R=1:3) | 25.0% |
2.5 (R:R=1:2.5) | 28.6% |
2.0 (R:R=1:2) | 33.3% |
1.5 (R:R=1:1.5) | 40.0% |
1.0 (R:R=1:1) | 50.0% |
0.5 (R:R=1:0.5) | 66.7% |
リスクリワードの使い方
さて、一般的にリスクリワードレシオは「2」(R:R=1:2)以上がよいとされています。すでにトレードされている方ならわかると思いますが、勝率を50%とるのはなかなか難しいです。
まして、初心者にとって50%は至難の業です。
なので、初心者はリスクリワードレシオ「2」(R:R=1:2)以上を目指しましょう!!
やり方は以下です。
まずはエントリータイミングを分析します。
次に、目標利確レートと損切りレートを決めますが、この時にリスクリワードの出番です。
結果、下記のように無事利確できました。
リスクリワード「2」(R:R=1:2)とは、損切りレートの2倍の位置に利確レートを取ることです。
ということで、今回はリスクリワードについてでした。