FXやバイナリーオプションを取引する上でチャートを使って分析する事は欠かせません。
そこで色々な書籍やネットを調べると必ずチャートの用語が出てきますし、SNSや会話でも専門用語がたくさん出てきますので覚えて損はない(覚えておくべき)用語をまとめていきます。
ローソク足の形
ローソク足の陰線、陽線、始値、高値、安値、終値は以下のページに記載してますのでご参照ください。
ローソク足は、もちろん形が「蝋燭(ろうそく)、英語でcandle(キャンドル)」に似ているので、そう呼ばれているのですが、
※ローソク足チャートは江戸時代に「本間宗久」という相場師が米の先物取引の際に考案したという説が有力だそうです。
ローソクの芯の部分を「ヒゲ」、ローソクの蝋(ろう)の部分を「実体」といいます。実体よりも上にあるヒゲを「上ヒゲ」、実体よりも下にあるヒゲを「下ヒゲ」といいます。陰線、陽線どちらも共通した呼び方です。
また、実体のことを「胴体」、ヒゲのことを「影」とも呼ぶ場合もあります。
ローソク足の形により細かくたくさんの名前があります。
初心者は名前を覚える必要はないのですが、形は覚える必要がありますので以下一覧にしてみます。
形 | 名前 | 特徴 |
大陽線 (陽の丸坊主) | 始値と安値、終値と高値が同じレートのパターン。 一方的に買いの勢力が強い、ヒゲが無いのが特徴。 | |
大陽線 (陽の大引坊主) | 始値から少し下げて安値を付けたが、上昇して終値と高値が 同じレートのパターン。 買い勢力が強い、上ヒゲが無いのが特徴。 | |
大陽線 (陽の寄付坊主) | 始値と安値が同じ、一度高値を付けて下がったところで 終値のパターン。 買い勢力が強め、ヒゲが少しだけ上に出ているのが特徴。 高値から少し下落しているので、前述の2つより少し弱い。 (上下に少しずつヒゲが出ている場合もこのローソク足と ほぼ同様の意味合い) | |
コマ足・小陽線 (踊り場) | 上下の幅が狭いローソク足のパターン。 大陽線よりは上への勢いが弱い、おもちゃのコマのような形が特徴。 買い売りのもち合いという意味合いがとられる。 (ヒゲが長い場合でもほぼ同様の意味合い) | |
陽のカラカサ | 始値から大きく下げて安値を付けた後、始値を超えて高いところで 終値を付けたパターン。 チャートの底値圏で出現すると、相場の転換(上昇)を示唆する。 買い気配のローソク足と言える。 | |
陽のトンカチ | 始値から大きく上がり高値を付けた後、始値近くまで戻ってきた パターン。 チャートの高値圏で出現すると、 相場の転換(下落)を示唆する。 売り気配のローソク足と言える。 | |
大陰線 (陰の丸坊主) | 始値と安値、終値と高値が同じレートのパターン。 一方的に売りの勢力が強い、ヒゲが無いのが特徴。 | |
大陰線 (陰の寄付坊主) | 始値と高値が同じレートで、大きく下げて安値を付けた後、 少し上昇して終値を付けたパターン。 売り勢力が強めだが、安値より少し上に終値を付けたので少し弱い。 | |
大陰線 (陰の大引坊主) | 始値から少し上げて高値を付けた後、大きく下がったところで安値と 終値が同じレートのパターン。 売り勢力が強め、ヒゲが少しだけ上に出ているのが特徴。 前述のローソク足よりは強め。 | |
コマ足・小陰線 | 上下の幅が狭いローソク足のパターン。 大陰線よりは下への勢いが弱い。 売り買いのもち合いという意味合いがとられる。 (ヒゲが長い場合でもほぼ同様の意味合い) | |
陰のカラカサ | 始値から大きく下げて安値を付けた後、始値を手前の低いところで 終値を付けたパターン。 陽のカラカサと同じでチャートの底値圏で出現すると、 相場の転換(上昇)を示唆する。 | |
陰のトンカチ | 始値から大きく上がり高値を付けた後、始値を超えて低いところで 終値を付けたパターン。 陽のトンカチと同じでチャートの高値圏で出現すると、 相場の転換(下落)を示唆する。 | |
トンボ (ピンバー) | 始値から大きく下げた後、終値が始値と同じレートに戻ってくる パターン。 上昇相場だった場合下降相場に、下降相場だった場合、 上昇相場に移行する、相場の転換を示唆する。 | |
トウバ (ピンバー) | 始値から大きく上げた後、終値が始値と同じレートに戻ってくる パターン。 上昇相場だった場合下降相場に、下降相場だった場合、 上昇相場に移行する、相場の転換を示唆する。 | |
十字線・寄せ線 (足長同事線、 寄引同時線) | 始値から高値安値を付けて終値がはじまりねと同じレートに戻ってくる パターン。 買い勢力と売り勢力が激しく攻防している状態で、 相場の転換を示唆する 。 | |
4値同事足 | 始値、高値、安値、終値のすべてが同じレートで実体もヒゲもない パターン。 相場が動いていない状態。動き出せば新たな相場へ移行する ことを示唆する 。 |
数本のローソク足の組み合わせ(プラスアクション)
プライスアクションとは、プライス(値段)とアクション(動き)ということで、日本語でそのまま「値動き」のことです。
何故、ローソク足やプライスアクションが重要なのかというと、投資家心理を読み解くことができるからです。
どういうことか?
為替相場は、世界中の投資家が自分の利益のために取引をしています。
例えば、このくらい高値が付いたらそろそろ下がるだろうと売りで取引したり、その逆で買いで取引したり、昔からたくさんの人が相場を分析してきました。
その歴史の中で、天才的な相場師が「こんな値動きなら次はこうなる(であろう)」というチャートの形を発見し、それが世の中に広がっていったのがプライスアクションと呼ばれる分析方法です。
プライスアクションを使って取引をする投資家が多いことから、よりプライスアクションに則ったチャートの動きをする確率が高くなります。
形 | 名前 | 説明 |
スパイクハイ | 上昇が続いた後の高値水準で上ヒゲの長いピンバーが発生すること。 ピンバー付近に強い抵抗ゾーンの存在を教えてくれ、相場転換の可能性を示唆。 | |
スパイクロー | 下降が続いた後の安値水準で下ヒゲの長いピンバーが発生すること。 ピンバー付近に強い抵抗ゾーンの存在を教えてくれ、相場転換の可能性を示唆。 | |
スラストアップ | 直前のローソク足の高値を上回って終値が確定されること。 上昇トレンド中は、スラストアップが多く発生。 連続してスラストアップが発生している上昇トレンドは値動きの勢いが 強いことを示している。 | |
スラストダウン | 直前のローソク足の安値を下回って終値が確定されること。 下降トレンド中は、スラストダウンが多く発生。 連続してスラストダウンが発生している下降トレンドは値動きの勢いが 強いことを示している。 | |
インサイド | 一番左のローソク足を母線といい、直後の1本または複数のローソク足を すっぽりと包み込むこと。 安値高値の幅がどんどん狭まっていく。 売り買いの拮抗が強く意識され、母線ブレイクを待っている状態。 | |
アウトサイド | 一番右のローソク足を母線といい、直前の1本または複数のローソク足を すっぽりと包み込むこと。 安値高値の幅がどんどん広がっていく。 売り買いの拮抗が強く意識され、母線ブレイクを待っている状態。 |
※本間宗久が考案したといわれる「酒田五法」というのも値動き分析では有名です。知識としては取り入れてよいと思いますが、為替相場の主な投資家は欧米の人が多いといわれており、酒田五法よりはプライスアクションを見る投資家が多いそうです。なので、初心者はまずプライスアクション覚えましょう!
以上、しっかり覚えて取引しましょう!