初心者が覚えるべき用語!その⑥ー移動平均線、グランビルの法則ー

用語集

ローソク足の他にMT4などの分析ツールでもっとも使われていると言っても過言では無いものが「移動平均線」です。

移動平均線とは、ある期間からある期間までのレート(価格)から平均値を計算して、チャート内に折れ線グラフとして表示するツールになります。

例えばローソク足20本(期間20と言います)の移動平均線は以下の赤い線になります。

移動平均線の種類

移動平均線には、「単純移動平均線」「加重移動平均線」「指数平滑移動平均線」の3種類あります。

それぞれ、 以下のように略されて呼ばれ、使用目的が違います。

単純移動平均線(Simple Moving Average)を略して「SMAまたは単にMA

過去の価格トレンドを追随する分析法で、市場の動きに後れをとりますが、大きなトレンドの動きを教えてくれます。

加重移動平均線(Weighted Moving Average)を略して「WMA

価格の重みを過去に向けて順次小さくするので、緩やかに上昇・下降する時は威力を発揮します。しかし、乱高下や保ち合い局面では利用価値が劣ります。

指数平滑移動平均線(Exponentially smoothed Moving Average)を略して「EMA

累積加重平均で、直近の価格にウェートをつけます。単純移動平均線、加重移動平均線より、市場の変化をより早く表すチャートといわれます。高値ゾーンでEMAが上昇から下降へ反転したら売り信号、安値ゾーンでEMAが下降から上昇に転じたら買い信号となります。

上記の写真に期間20のまま3本を並べると違いがわかると思います。

本当なら移動平均線の計算式を覚えた方が分かりやすいのですが、初心者は割愛してかまいません。

どれがいいか迷ったら、SMAもしくはEMAを使っておきましょう!

ゴールデンクロス デッドクロス

移動平均線を使った分析でもっとも有名なのが、「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」です。

ゴールデンクロスとは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上へ抜けてきたときにできるクロスをいいます。

逆にデッドクロスとは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下へぬけてきたときにできるクロスをいいます。

例えば、SMA短期を期間14、SMA長期を期間20にした場合は以下の写真のようになります。

ゴールデンクロスは買いサインデッドクロスは売りサインになります。

グランビルの法則

グランビルの法則とは、フォール街で活躍した金融新聞記者でジョセフ・E・グランビルが考案した「買いと売りのシグナルを示す8つのパターン」です。

これも世界中のトレーダーが意識してトレードしていますので、プライスアクション、チャートパターン同様にチャートに反映されやすいものですので、ぜひ覚えることをおすすめします。

オレンジの線は、移動平均線期間200です。

シグナル状態よく現れる局面
買い①移動平均線が下落後、横ばいになるか上昇し
つつある局面で、ローソク足(レート)が移
動平均線を下から上へとクロスする。
主に、相場がある程度下落した後に、しばらく時間が
経過するか落下した後に急に反発が見られて相場が反
転する際に見られる。
買い②移動平均線が上昇している局面で、ローソク
足(レート)が移動平均線を上から下にクロ
スする。
主に、上昇時の「だまし」のケースに見られて、心理
的には相場を上昇させる前に「もう一度落とすぞ、こ
の辺りが天井だぞ」と市場参加者に思わせておきなが
ら上げていく際に見られる。
買い③ローソク足(レート)が上昇する移動平均線の
上にあって、移動平均線に向けて下落するも
クロスをしないで再び上昇。
主にトレンドの初動が発生した後に見られる動きで、
「まだトレンドが継続する」ことをトレーダーに意識
させる動きとなる。
買い④移動平均線が下落している局面で、ローソク
足(レート)が移動平均線とかけ離れて大きく
下落。
主に、下落が更に加速して移動平均線が相場の下落に
付いていけない場合に見られます。
上手く入れないと非常に危険な逆張りにもなりかねな
いので注意が必要。
売り⑤移動平均線が上昇後、横ばいになるか下落し
つつある局面で、ローソク足(レート)が移動平
均線を上から下にクロス。
上昇トレンドが終了して下降トレンドへと変わる初動
を示す非常に重要な売買ポイントとなる。
このポイントは移動平均線を使わない取引をされる方
にも必ず覚えておいて頂きたいポイント。
売り⑥移動平均線が下落している局面で、ローソク
足(レート)が移動平均線を下から上にクロス。
主に、相場が上昇後にもう一度高値をトライして失敗
する場合に良く見らる。
このポイントにおいて、相場の下落を案じさせる良い
サインとなる場合が有る。
売り⑦ローソク足(価格)が下落する移動平均線の下
にあり、移動平均線に向けて上昇するもクロ
スせずに下落。
主に、下落局面で更なる強い下落を見せる際に良く見
られる。
このポイントは、瞬間的に相場が大きく下落し、その
後一気に反転する事もあるので一瞬の判断が必要にな
る。
売り⑧移動平均線が上昇している局面で、ローソ
ク足(レート)が移動平均線とかけ離れて大き
く上昇。
主に、上昇が過熱し移動平均線の動きが、相場の上昇
についていけない時に発生する。
買いの④の法則同様に、非常に危険な逆張りにもなり
かねないので注意が必要。

この法則に注意をしてトレードをすれば結構負けにくい戦いができると思います。

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