相場を分析するのに、チャートは欠かせないものですが、先人達はチャートの中にある形を見つけて、その形が現れたら、次はこうなりやすいというのを発見し、まとめてくれました。
これも世界中の投資家たちが頭に叩き込んでいるので、相場もそうなる確率が上がります。
もちろん、絶対ではないので外れるときもありますが、覚えておくと有利に働きますので、初心者も必ず覚えましょう!
トレンドラインとチャネルライン
形を見るときに最も重要なのがラインです。このラインを引けるか引けないかで後から出てくる形を意識的に作れるか作れないかが決まりますのでしっかり覚えましょう!
サポートライン、レジスタンスライン同様に重要なのが、「トレンドライン」です。
トレンドラインとは、その名の通りトレンドに沿って引いたラインのことです。
このトレンドラインに平行して値幅を測るために引くラインを「チャネル」ラインと言います。
チャートパターン
先人達が見つけてくれた形をそれぞれ分類して「型」にはめ込んだのが「チャートパターン」と言います。プライスアクションは数本のローソク足の組み合わせでしたが、チャートパターン多くのローソク足の見て全体の形を捉えるイメージです。
上記のラインをもとにチャート上の形を探していきます。
ここでは初心者が覚えた方がよりチャートパターンをあげます。大きく分けてタイプが2つあります。「反転型」と「継続型」です。
「反転型」は天井または底値付近で出現しやすいパターンです。
上昇トレンド⇒下降トレンド または 下降トレンド⇒上昇トレンド
「継続型」はトレンドの途中で出現しやすいパターンです。
上昇トレンド⇒上昇トレンド または 下降トレンド⇒下降トレンド
図 | 名前 | タイプ | 特徴 |
ダブルトップ | 【反転型】 上昇トレンド ⇓ 下降トレンド | 直近高値と同じくらいの高値で折り返すパ ターン。 天井圏で見られるとトレンド転換の兆し。 赤い線がレジスタンスになることが多い。 | |
ダブルボトム | 【反転型】 下降トレンド ⇓ 上昇トレンド | 直近安値と同じくらいの安値で折り返すパ ターン。 底値圏で見られるとトレンド転換の兆し。 赤い線がサポートになることが多い。 | |
トリプルトップ | 【反転型】 上昇トレンド ⇓ 下降トレンド | 直近高値と同じくらいの高値で2回折り返す パターン。 ダブルよりも更にトレンド転換が意識される。 赤い線が強いレジスタンスになる可能性がある。 | |
トリプルボトム | 【反転型】 下降トレンド ⇓ 上昇トレンド | 直近安値と同じくらいの高安値で2回折り返すパターン。 ダブルよりも更にトレンド転換が意識される。 赤い線が強いサポートになる可能性がある。 | |
ヘッドアンドショルダー (山尊) | 【反転型】 上昇トレンド ⇓ 下降トレンド | トリプルトップの真ん中の山が他の2つの山 よりも高値で折り返すパターン。トリプルと 同じくトレンド転換が強く意識される。 | |
逆ヘッドアンドショルダー (逆山尊) | 【反転型】 下降トレンド ⇓ 上昇トレンド | トリプルトップの真ん中の山が他の2つの山 よりも安値で折り返すパターン。 トリプルと同じくトレンド転換が強く意識される。 | |
ソーサー | 【反転型】 下降トレンド ⇓ 上昇トレンド | コーヒーカップの皿(ソーサー)の形に似て いることから命名された。 こちらはダブルやトリプルよりも意識はされ にくいが覚えておいて損はない。 | |
逆ソーサー | 【反転型】 上昇トレンド⇒下降トレンド | ソーサーの逆向き。 | |
トライアングル ペナント (三角持ち合い) | 【継続型】 上昇トレンド ⇓ 上昇トレンド 下降トレンド ⇓ 下降トレンド | 下降トレンドラインと上昇トレンドラインが期間が 進むにつれ、上下の値幅が狭くなり、三角形が完成 しそうなタイミングで、大きく上昇もしくは下落する。 | |
フラッグ | 【継続型】 上昇トレンド ⇓ 上昇トレンド 下降トレンド ⇓ 下降トレンド | 下降トレンドラインと上昇トレンドラインの幅 が同じで旗(フラッグ)のような形なので命名されました。 | |
ウェッジ | 【継続型】 上昇トレンド ⇓ 上昇トレンド 下降トレンド ⇓ 下降トレンド | トライアングル(ペナント)に似ているが、 上昇とトレンド中、トレンドラインが両方と も下がっているのが特徴。 |
例えば、下記のようにチャートに現れます。
ダブルトップ(ボトム)、トリプルトップ(ボトム)、ヘッドアンドショルダー(逆ヘッドアンドショルダー)には、ネックラインと呼ばれる線が引けます。
この線は次に記載するエントリーポイントの目安になるので非常に重要な線です。
チャートパターンを使ってどこでエントリーすればよいか?
実際にチャートパターンを使ったエントリーはどうすればよいか。
「反転型」のチャートパターンは、ネックラインを抜けたところでエントリーするのが王道です。
「継続型」のチャートパターンは、トレンドライン(レジスタンスライン、サポートライン)を抜けたところでエントリーするのが王道です。
ダブルトップのネックラインは「M」の丁度真ん中の窪んだところ、ヘッドアンドショルダーは三つの山の谷間になります。
まだまだたくさんありますが、ここに記載したもので十分勝てるパターンですのでしっかり覚えてエントリーしましょう!